貧血といえば立ちくらみやめまいが代名詞ですが、それはかなり貧血の症状が進んでしまった段階。爪がもろい、顔色が悪い、疲れやすい、頭痛・生理痛が気になる等の症状も貧血の諸症状です。国民栄養調査において20代~30代の日本女性の3人に1人が貧血であることがわかっています。妊娠中に貧血と診断された人は全体の6割にのぼると言われています。女性は日頃から鉄分摂取を意識するようにしましょう。
Q.貧血が疑われる場合ほうれん草やプルーンを食べればいいですか?
A.いいえ、それだけでは鉄分が十分に摂れているといえません。
鉄分には種類があり、吸収率が異なります。肉や魚介などの内臓や赤身などに豊富に含まれる『ヘム鉄』と、大豆や野菜、穀類などの植物性食品に多い『非ヘム鉄』があります。
動物性食品に含まれる『ヘム鉄』は、吸収率が25%と高く、それに対し『非ヘム鉄』は吸収率が3~5%と低くさらにお茶の成分であるタンニンが吸収を阻害します。また豊富なビタミンCが鉄の吸収を助けてくれます。
貧血予防の食事とは
①鉄分だけでなく、たんぱく質やビタミンCなどその他の栄養素も関わってきます。
②朝・昼・夕3食とも主食、主菜、副菜の揃ったバランスのよい食事を心がけましょう。
暑いとめんだけを食べるという人要注意!!一緒に肉や卵、野菜を一緒に食べるとバランス良くなり貧血や夏バテなどを防げますよ。
医療法人社団成和会
山口病院 管理栄養士
宗田紀子さん(左)
妻鹿恵子さん(右)
住/船橋市西船5-24-2
☎047-335-1072