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夏バテも甘~いスイーツで解消!「船橋のなし豊水レスキュー」から考案された梨スイーツを召し上がれ♪ 「梨スイーツ」を堪能できるイベントも8月25日に

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船橋市の特産品として全国的にも知名度の高い「船橋のなし」。その梨が今夏、「蜜症(みつしょう)」という梨特有の症例で出荷に大きな影響を受けていると聞きつけた市民らが、SNSで連絡を取り合いオリジナルの梨メニュー商品化に動いています!

密症とは?


「蜜症」
とはリンゴやナシなどの果実に現れる生理障がいの一つで、梨の中では特に「豊水」に発症しやすいそうです。蜜が集まる事で実が透明かかった色になり、梨特有のシャリシャリとした食感が乏しくなります。しかし、症状が出ていても人体に害はなく、梨自体は問題なく食べることはできるんですよ!

収穫後すぐに食べるのであれば熟度が増している分「糖度」が高いなどの特徴があることから、ここ数年加工品への転換が模索されているそうです。「蜜症」は、収穫から数日経つと透明かかっている部分が広がり、次第に茶色味を帯びてくる。その為、ギフト需要には向かず常連客用に安く販売するか、廃棄処分になる事が多かったといいます。 

船橋市内の梨農家の多くが選果場への出荷とは別に自宅前に開設している直売所で販売する形式。その為、「蜜症」や「傷なし」についての処分や加工については「自前でどうにかするしかない。今年は多く捨てることになるかも知れない」(加納梨園・加納昌弘さん)と危機感を募らせていしました。

そうした話を聞きつけた市民らがSNSで情報を交換し、飲食店店主や菓子作り好きな主婦らで「蜜症のなし豊水レスキューチーム」を結成。100キロを超える「蜜症」の梨を購入し各自で商品化、各店で販売の動きを見せています!

続々と完成する「豊水」梨メニュー!

◆「vine&shrub」の「梨ケーキ」

「vine&shrub」では16日、「蜜症」の梨についての説明をするとともに商品化した「梨ケーキ」(300円)「梨マフィン」(150円)「梨スムージー」(400円)を来店客に提供。「おいしいー」「梨のシャリシャリした食感が感じられる」など好評を得ています^^

 「梨ケーキ」は、ふわふわのスポンジケーキに生の梨をのせ焼き、シナモン風味の粉糖をかけています。「梨マフィン」は、同店看板料理のマフィンに生梨を入れ焼き上げたもの。温かいうちに食べると梨本来の甘さが引き立ちカスタードクリームのような甘みを感じさせます。

 「梨スムージー」は、梨果肉と豆乳をミキサーで混ぜたものに、梨のコンポートとダイス状に細かくカットした梨を加えて提供。シャリシャリした梨らしい食感をダイス状の果肉で感じられるよう工夫。

 「梨の瑞々しさ、梨らしい食感をどの様に表現したらいいか楽しみながらレシピを作っている。海外生活が長かったので地元の商品をPRする取組みに参加できてうれしい」と、同店のリツコさん。

【vine&shrub】
住所/船橋市高根台3-3-4
TEL/050-5534-9088
営業時間/9時半~17時

定休日/土日


◆パン屋「アーノルドフジタカムラ」で「梨ジャムたっぷりクリームメロンパン」
梨ジャムたっぷりクリームメロンパン
煮込んだ梨のをふんだんに使った梨のデニッシュ

芝山商店会の中にあるパン屋、「アーノルドフジタカムラ」では、蜜症の梨を8キロ購入。その日の内にジャムとコンポートに加工し、同店の看板商品メロンパンに挟んで「梨ジャムたっぷりクリームメロンパン」(270円)として8月21日から販売を開始!

サクサク生地のメロンパンに生クリームとカスタードクリーム、長時間かけて煮込んだ梨ジャムを3層にして挟み込み味のコラボレーションを楽しめるように工夫しているそうです。

また、梨ジャムを作る工程で煮込んだ梨をバターの香るサクサク生地のデニッシュにのせて焼き上げた「梨のデニッシュ」(230円)も併せて販売開始。販売開始の初日から多くの来店客が訪れました!

【アーノルドフジタカムラ】
住所/船橋市芝山3-10-2
TEL/047-464-6974


◆北習志野の貸衣装「きょうとや」、キッチンカーで「梨のソーダ」

北習志野駅近くの株式会社フレンドが営む貸衣装「きょうとや」の別事業態キッチンカーの「とことこ」では冷凍の梨をふんだんに使った「梨のソーダ」を8月21日から販売。

同店のオーナー森雅美さんは、「地域の困りごとに少しでも役立ちたい」という思いから、プロジェクトに参加。蜜症の梨10キロを購入して商品化に挑んだそうです。

「梨のソーダ」は、豊水を細かくブロック状に凍らせて使用。1杯のドリンクに1/2個分の果肉を使っているという。凍った梨は氷の代わりにドリンクの冷たさを維持。梨シロップをソーダで割った清涼感のあるドリンクに仕上げています。

凍った梨を使用する事でドリンクの味が薄まるのを防ぐとともに、蜜症の特徴となる「食感の減少」を補完。また、気温30度を超える真夏日が続くこの時期に合わせてシャーベットのようにして梨を食べる事で体を冷やす働きも!

「特に宣伝しているわけではないのですが、お店のInstagramやFacebookなどの投稿を見て朝から多くの方が梨のソーダを召し上がっていかれます」と同店スタッフ。

【キッチンカー「とことこ」】
住所/船橋市習志野台2-4-22(きょうとや前)
TEL/047-462-2055
営業時間/10時半~16時半
定休日/木曜日


「Au coin Favori」の和梨の「キャラメルケーキ」「タルト」「和梨とアールグレイのムースケーキ」

「Au coin Favori(オウ・コアン・ファボリ)」の谷川真耶さんは販売用店舗を持たず、習志野市実籾に菓子製造工房を製造拠点に、イベント出店やネット販売での活動を行っているスイーツ作家。都内のフレンチレストランでのパティシエとして経験を積み、その後はワーキングホリデーを使って渡仏。フランスのレストランでも経験も積んできたそうです。「そのまま食べてもすごく美味しい梨が、蜜症だからという理由で売り物にならないのはもったいないので、少しでもお役に立てればと思い参加させて頂きました」と話してくれました。

谷川さんの梨スーツは、キャラメリゼした豊水とふわふわ食感の生地を合わせた「和梨のキャラメルケーキ」(400円)、コンポートにした豊水に軽めに仕上げたカスタードクリームをザクザク食感の土台と組み合わせた「和梨のタルト」(400円)、豊水のコンポートをピューレにしたものをムース仕立てにし、アールグレイのムースと層にした「和梨とアールグレイのムースケーキ」(400円)

左から、「Au coin Favori」の谷川さん、「HATCH COFFEE ROASTERY」の荒井さん

販売店舗
【HATCH COFFEE ROASTERY】
住所/船橋市三山8-24-12
TEL/047-767-7728
週末土日と9月23日のスイーツデイで販売。期間は梨の出荷が終わる9月いっぱいの予定。販売日程の詳細はInstagramで都度配信予定。


「スイーツまつり」(8月25日)限定商品も

イベント限定で販売する梨スイーツを集めた「夏のスイーツまつり」限定で販売する密症梨スイーツ商品もあります!市場カフェ(船橋市市場1-8-1船橋市地方卸売市場関連棟)で開催。当日は6件のスイーツ作家さん達が出店し、梨をテーマにしたお菓子を販売♪

もちろん、梨以外のスーツも持って来てくれるそうです!どんなお菓子が並ぶのか、楽しみですね!夏バテでちょっと疲れた体に糖分を補給!「おうち時間」を家で過ごす時にも、楽しい気持ちにしてくれる、そんなスイーツが並ぶそうです!

イベント開催時間は10時30分~15時。入場無料。イベント・出店者詳細は市場カフェのFacebookイベントページから。

◆「mirai-do」の「梨コンポートの米粉プリン」
「mirai-do」瀬戸さん
「梨コンポートの米粉プリン」(250円)

「mirai-do」の瀬戸さんは、2人の子どもを持つママ。自身も含め、家族全員がアレルギーがあり、日ごろから食について考えることが多かったという。「家族が笑顔で、美味しく食べてもらいたい」という思いから小麦粉ではなく米粉を使用したお菓子を作っていたところ、「ママのお菓子は美味しいから、商品になるんじゃない?」という子どもの言葉をきっかけに起業を決意。「美味しいお菓子をただ食べてもらうだけでなく、食べ物が体に与える影響や、フードロスなど、食育のことも伝えていきたいと思った」と瀬戸さん。「今回のレスキュー企画も、フードロスに繋がるものがあったので参加した」とも。

 瀬戸さんの作る梨スーツは「梨コンポートの米粉プリン」(250円)。プリンの部分は米粉、ココナッツミルク、豆乳を使用し、とろりとした食感を表現。プリンの上に梨コンポートゼリーを乗せている。ゼラチンなどの動物性食品を一切使用していないので、アレルギー持ちの方でも安心して食べることができる。「白糖ではなくてんさい糖を使用し、甘味も食材のもつ甘みがメインとなっているので、低カロリーです」と瀬戸さん。

◆「カフェ スーリール」の「シャルロットポワール」と「フラワーダックワーズ」「豊水ジャム」
「カフェ スーリール」澤井さん夫婦
豊水のシャルロットポワール(奥)・フラワーダックワーズ・豊水 (花形)・豊水ジャム(最右)

パティシエとして洋菓子店に勤めていた経験を持つ「カフェスーリール」の澤井優一さんは現在、平日は会社員として働く傍ら、自宅を菓子工房にリフォームし、休日は妻・恵巳梨さんと「カフェ スーリール」としてネット販売やイベント出店などの活動をしている。「パティシエとして勤務していた時代から、おいしいフルーツを作って下さる農家の方々の仕事に強い関心がありました。フードロス削減というテーマにも微力ながら取り組んでいます。余った生地やB品のフルーツでもおいしいスイーツを作って販売することで少しでも助けになりたい」と今回の企画に参加したきっかけを話す。

 澤井さんが今回作った梨スイーツは、爽やかな豊水梨の甘みを引き立てるためにジャスミンを加えたムースがこだわりポイントの「シャルロットポワール」(380円)、しっとりとしたダックワーズの食感と甘み、豊水梨のジャムの爽やかさをマッチさせた「フラワーダックワーズ」(230円)、素材になるべく手を加えずそのままのおいしさを引き出した自然なおいしさの「豊水ジャム」(50円)の3種。

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Mamachi編集部

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